更新日 : 2019/07/05

光と音の芸術「花火大会」花火マニア安斎さんが伝える魅力と楽しみ方

2011年の東日本大震災発生により、沈んでいた心を奮い立たせてくれた花火に出会って以来「花火マニア®」となり、日々花火を追い掛け続ける安斎さん。その数延べ120以上。

今回は、日本の伝統文化である花火の魅力と楽しみ方、そして2019年注目の花火大会についてお伺いしました。

花火大会の魅力

光と音の芸術

長岡まつり大花火大会・復興祈願花火フェニックス(画像提供:吉田勝幸)

花火大会の魅力はやっぱり光と音の芸術であることですね。もちろん花火が開いて光るのも素晴らしいですが、そこに音があり両方が合わさることで花火大会の魅力が発揮されます。

ぎおん柏崎まつり海の大花火大会・三尺玉(画像提供:竹見直和)

光と音の芸術性に加えて、花火の儚さも日本人の気質に合うんじゃないかと思います。

身体を振動させる「音」が欠かせない

「ドン!」というあの響きがやっぱりたまりません。耳の鼓膜が痛くなるような、身体・お腹・地面とかが振動するようなあの感覚が心地よいんですよ。「光」は一瞬ですが「音」は身体全体で感じることができるため、小さい子にもお年寄りにも直感的に迫力として記憶に残ると思うんです。

花火大会の一番初めに上がった1発目に歓声が「わー!」と上がって鳥肌が立つ瞬間とか、観客との一体感を肌で感じられ、凄く記憶に残る光と音になると思うんです。光と音どちらかだけじゃだめで、両方が合わさるからこその花火の魅力だと思います。

みんなが一つになる

長岡まつり大花火大会・有料観覧席

「感動したい」「楽しみたい」「思い出を作りたい」と期待を胸にみんなが集まることも魅力です。親からすれば“子供に見せたい”と思ったり、カップルなら“一緒に見たい”と思ったり。美しいものに酔いしれたい、儚い物に感動したい、それをこの目におさめておきたいという日本人の独特な感性があるからこそ、みんなが花火を愛しているのでしょうね。みんなが同じ方向を見て同じ気持ちになれる。花火の魅力があってのことです。

初心者向け花火大会の楽しみ方

そんな見る者を魅了する花火大会。「花火マニア」の安斎さんが花火大会初心者におすすめする楽しみ方をご紹介します。

最前席の良い場所で光と音を楽しむ

須賀川市釈迦堂川花火大会・ミュージックスターマイン(画像提供:@83_yumi

やっぱり花火大会では、より花火の打ち上げポイントに近い位置で観覧するのがおすすめです。より花火の打ち上げポイントに近い場所というのは有料で設けられた席「有料観覧席」ということになります。

なかには丸テーブルが用意されている有料観覧席もあります。

チケット代はかかりますが良い場所でみると、やっぱり迫力が違いますし盛り上がります。「ドン」という⾳が鳴って見上げたら、すでに花火の光が消えているような離れた場所でなく、音と光を同時のタイミングで味わう花火が一番。

大切な人と楽しむ

どこで、誰と楽しむかでその花火の感じ方が大きく変わってくると思います。「遠くの場所で 一人で 小さな花火」よりも「至近距離で 大切な人と 大きな花火」これが一番心に残り大切な思い出としても色濃く残ります。

街のグルメや背景を楽しむ

長岡のソウルフード・フレンドのイタリアン

花火を見て、綺麗な光と迫力のある音で感動するはもちろん良いですが、それだけで終わらすのはもったいないです。その地域ごとのグルメや特産品、花火大会の背景なんかを楽しむとより良いです。意外と知らないグルメや花火大会の背景があって、知った上で楽しむとより一層満喫できますよ。

長野えびす講煙火大会・会場風景

花火大会開催には多大なる資金が必要です。地元企業・自治体・ファン等からの協賛金があって成り立っています。その地域を観光し食事を楽しみ、お土産を買いお金を落とすことで、綺麗な花火を見た恩返しにもつながります。

中~上級者向け花火大会の楽しみ方

初心者向けの楽しみ方は理解している、という中上級者にすすめるさらなる花火大会の楽しみ方は??

日本の花火師 匠の技 花火の種類を知る

ぎおん柏崎まつり海の大花火大会・尺玉100発一斉打ち(画像提供:竹見直和)

日本の花火大会は、芸術的であるからこそ様々な楽しみ方があります。究極の美を極めた花火に「芯入割物花火」というものがあります。花火が開いた時に何重丸にも同芯円に開く花火のことですが、これは日本最高峰の花火競技大会「全国花火競技大会・大曲の花火」や「土浦全国花火競技大会」で競技の対象となる、非常に難易度の高い花火です。例えば三重芯という芯入割物花火ですと、3つの丸(芯)と外側の大きな丸(親星)で4重丸に開く花火ということになります。

(参考サイト)▼NEVERまとめ【花火】花火の種類と名前【名前】

全国花火競技大会(大曲の花火)・パンフレット

そういった花火の種類も知っていると、日本の花火師の匠の技も一緒に楽しめます。
※大曲、土浦で開催される競技大会では、花火界最高峰の賞である内閣総理大臣賞も授与されています。

花火師・花火業者ごとの花火を楽しむ

境町利根川大花火大会・ミュージックスターマイン(画像提供:@mikatophoto

花火大会のコアな楽しみ方といえばこれ。花火師・花火業者ごとに打ち上げる花火が全然違うんです。やっぱり一流の方々があげる花火は本当にきれいです。日本煙火芸術協会に載っている花火師・花火業者さんの花火はおすすめなので、プログラムに載っていたら私は必ずチェックしたいです。

発表される花火大会のプログラムを見て、花火師・花火業者と花火の種類を確認しイメージできるようになれば相当マニアですね。

注目は丸玉屋

野村花火工業さんやマルゴーさんなど、全国でも圧倒的な実力を誇る花火師さんはもちろんですが、丸玉屋さんも大注目です。

丸玉屋さんはなんと花火を作っていないのです。花火師ではなく花火打ち上げのプロなんです。色々な花火師さんから花火を仕入れて打ち上げる演出専門の会社で、丸玉屋さんの社長は人を楽しませる、花火を見て楽しんでもらう、ここに全力で取り組んでいらっしゃるんです。

NARITA花火大会で仕掛けられた、高さ40mの花火タワー

時には40メートルのクレーンに鉄骨を吊るし、そこに花火を取り付けて打ち下げたり回したり。花火打ち上げの仕組みや、打ち上げ方自体に変化を加えて楽しませてくれるので、ぜひみなさんも丸玉屋さんの花火打ち上げに注目してください。

花火大会に行く前の準備は必要?

最低限の基本情報を調べる

私の場合、開催場所や時間、観覧席などの基本情報は調べていきますが、花火大会の評判・口コミなどは事前に聞かないようにしています。なぜなら「自分の目で花火大会を確かめたい」から。あまり知ってしまうとイメージができてしまって楽しみがなくなるので、最低限の情報だけを仕入れて、あとはそれぞれの花火大会の雰囲気・奥深さを自分なりに楽しみます。

おさえておくと良いポイント

初めて行く会場ですと何がどこにあるか分からず不安はつきものです。会場図はもちろんのこと、気温や天候、会場へのアクセス、トイレの位置など最低限の情報を抑えておくことをおすすめします。

境町利根川大花火大会・会場図

待ち合わせ場所を決める

何万人もの見物客が訪れる花火大会では、人混みに紛れはぐれてしまうことも想定されます。最近は大丈夫なことが多いですが、一昔前は携帯電話の電波がつながらなくなることもよくありました。はぐれたときの為に待ち合わせ場所を予め相談して決めておくと安心です。

あると便利なアイテム

花火大会の開催場所は河川敷や海辺が多いので、レジャーシートや虫よけ、タオルなどがあると快適に集中して花火を見ることができるのでおすすめです。

また、服装としては浴衣・甚平も風情があって良いですが、動きやすく汗をかいても気にならない吸湿速乾タイプの服装がベストです!

注目の花火大会 境町利根川大花火大会

そんな「花火マニア」安斎さんの2019年注目の花火大会茨城県境町で開催される「境町利根川大花火大会」注目のポイントはこれ!

日本トップの花火師が集結

境町利根川大花火大会・公式ポスター

5、6年前まで3,000発程度の小さな花火大会だった「境町利根川大花火大会」。それが今年はなんと23,000発。私の場合は発数にこだわっているわけではないのですが、そこに参加する花火師がすごいんです。まず、実績豊富な茨城県の有名花火師、山﨑煙火製造所さんがメイン花火の打ち上げを担当します。

境町利根川大花火大会・打ち上げプログラム

その他、打ち上げに参加する花火師も超VIP級なんです。日本最高峰の全国花火競技大会で幾度となく内閣総理大臣賞を受賞している・野村花火工業さん、その野村花火工業さんと張り合い数ある栄誉を獲得している・紅屋青木煙火店さん、そして今年はパステルカラー&時差式発光のスペシャリスト・マルゴーさんの4社で境町利根川大花火大会を大いに盛り上げます。この4社は最前線で活躍する全国を代表する花火師たち、まさに“凄腕花火師BIG4”とも言えます。

これは行かない理由が見つかりません、大注目です。

境町利根川大花火大会公式HP

プロフィール

安斎幸裕

千葉県船橋市在住。1981年福島県二本松市生まれ。花火観覧&動画撮影マニア。東日本大震災で実家が被災し気落ちしていた時、故郷の花火を間近で見て心打たれる。

それ以来、国内のべ120か所以上の花火大会を観覧、知見を広めつつ主催者・花火業者とも親交を深めている。「花火マニア」としてテレビ・ラジオに出演、新聞・WEB媒体への執筆も担当。近年では公共施設・飲食店等で花火講座も主宰、花火文化の普及活動を展開中。

【花火マニア・登録商標第6134605号】 

Facebook:https://www.facebook.com/hanabimania.anzai

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オフィシャルブログ:https://hanabimania.jp

花火を好きになったきっかけ

長岡まつり大花火大会・復興祈願花火フェニックス(画像提供:@mikatophoto

花火大会は嫌いだった?

最初はずっと花火大会は嫌いでした。なぜなら人混みが苦手だから。田舎育ちなので、人と距離が近いと過呼吸になりそうなくらい人混みが苦手でした。東京に上京して満員電車も本当に苦手で、会社につくまでにヘトヘトでした。

きっかけは震災後の友人の誘い

2011年に東日本大震災が発生し、福島の実家が被災。それからしばらくは、両親・兄弟・甥っ子姪っ子、はたまた専業農家の伯父や親戚のこと、放射能の影響のこととかいろいろ考えて心配でうつ状態になってしまってました。それで「何もかも投げ出して、とりあえず田舎に戻った方がいいのかな?」とふさぎ込んでいたところ、友達から「お前の田舎にいい花火があるぞ。お落ち込んでばっかじゃだめだ、花火を見てこいや」と提案され行くことになりました。

イメージと違った花火大会

当時の花火に対する印象は「わー、ウェーイ、カンパーイ」という軽いノリのようなものだと思ってました。でも、その時の花火は被災者への追悼の意味も込めたもので、犠牲者への黙とうもあり「頑張ろう福島」という花火が上がっていたんです。落ち込んでもしょうがない、みんな仲間だよ、明日のために祈ろう、という感じで、ゾクゾクしてしまいました。

花火の素晴らしさを伝えたい

私が花火に元気をもらったので、この花火の素晴らしさを伝えれる人になりたいなと漠然と思うようになりました。花火のことを誰よりも好きになり、深く知って、この感動をより多くの人に伝えていきたいと思うようになったのが、花火を好きになったきっかけです。

全身で花火を楽しもう!

花火大会は光と音の芸術であり、のんびりと見るも良し、形や演出にこだわって楽しむのも良しの楽しいイベントです。花火の光や音は、目と耳だけでなく、身体全体で音を受け止めたり、美しい光景と会場の一体感に心を打たれたりと全身全霊に響く美しい日本文化です。

一人で楽しむのも良し、大切な友人や恋人と行くのも良しの日本の花火大会。事前準備をして、会場の食事から雰囲気、大切な人とのその瞬間を楽しんで花火大会を大いに楽しんでくださいね。

関連記事:【関東版】2019年人気花火大会まとめ(東京、神奈川、埼玉、茨城)

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