更新日 : 2019/01/15

【まとめ】紫陽花と菖蒲の季節をたのしもう

6月は蒸し暑い日本の雨期の入り口ですが、その訪れを告げる、青紫色の花をたのしむ季節でもあります。純白から淡い水色、濃いピンクまでというバリエーション豊かな色彩が、時間と共に変化する様子もうつくしい紫陽花(アジサイ)。凜とした立ち姿のあざやかな花色と、垂直な緑の葉とのコントラストがみごとな菖蒲(アヤメ)、ことハナショウブ。いずれも古来より馴染み深く、万葉集にも登場する植物たち。

わざわざ遠出をしなくても、身近な都内で自然をたのしめる恒例のイベントとして、今年もあちこちを彩ります。見逃せないおすすめイベントを3つご紹介いたします。

郷土の森 あじさいまつり


画像:@lilystule_flower_photo

府中市郷土の森博物館は、都内でも珍しい14万㎡という広大な敷地の野外博物館。多摩川に隣接する広い公園内に、移築・復元された歴史的建築物や古代の遺跡、博物館本館、国内最高峰のプラネタリウム施設などが点在し、一日中でも遊んでいられます。公園のあちこちには「アジサイの小径(こみち)」というエリアがあり、10,000株ものあじさいが園路をあざやかに彩ります。

しかし、なにしろスケールが大きな自然公園につき、全箇所を踏破するのは、相当の健脚じゃないとムリなのでは!?そんな人にも楽しめるのが、「あじさいまつり」。期間中の土曜日と日曜日には、博物館本館周辺であじさいを愛でながらさまざまなコンサートをたのしんだり、茶室「梅欅庵」で「あじさい餅」付きのお抹茶を一服したり。あめ細工や針金細工などの昔ながらの職人芸を、見て買える出店もあります。インドア派には「ふるさと体験館」で、あじさいにちなんだ飾りをつくるワークショップ「あじさい工房」がおすすめです。プラネタリウムでは「春の星と北斗七星」や「HAYABUSA2」のプログラムも上映中。みごとなあじさいを満喫できる、休日におすすめなスポットです。

  • イベント名:郷土の森 あじさいまつり
  • 開催期間:2019年5月25日(土曜日)~2019年6月30日(日曜日) 9時~17時(入場は16時まで)毎週月曜日休館
  • 最寄り駅:武蔵野線・南武線、府中本町駅から20分/京王線・南武線、分倍河原駅より20分/西武多摩川線、是政駅より20分/※別途路線バスあり
  • 会場:府中市郷土の森博物館 特別展会場
  • 料金・費用:入場料/大人300円
  • オフィシャルサイトhttp://www.fuchu-cpf.or.jp/museum/event/1000083/index.html
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葛飾菖蒲まつり


画像:@shiramegurin

かつて、安藤広重が浮世絵「名所江戸百景」に描くなど、由緒ある「葛飾菖蒲まつり」ですが、見られる花は、菖蒲やアヤメではなく、ハナショウブ。でも、見分けがつかないことのたとえに“いずれ菖蒲(アヤメ)か燕子花(カキツバタ)”という言葉があるように、菖蒲=アヤメだと思いますよね…。この菖蒲とは、花菖蒲のこと。簡単に整理しましょう。ショウブ、アヤメ、カキツバタ、そしてハナショウブ。この四つのうち、古来、花を愛でずに葉と根を漢方薬や魔除けにしてきたのがショウブ。アヤメは山や野に自生して咲き、水辺に咲くのがカキツバタ、最後発で乾湿どちらもOKなのがハナショウブです。


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江戸時代は、園芸が庶民の間でブームだったことが知られています。カキツバタとハナショウブも好んで栽培されていましたが、江戸末期になると、育てやすいハナショウブの人気が急上昇、競って品種改良が行われます。現在の葛飾区は、当時からハナショウブの名産地として名高く、その伝統を大切に守り発展させた姿を、堀切菖蒲園会場では約200種・6,000株、都立水元公園会場では約100種・14,000株も観ることができます。みずみずしく色彩豊かに咲き誇る風景は、江戸の昔から変わらず私たちを魅了し続けています。

  • イベント名:2019葛飾菖蒲まつり
  • 開催期間:2019年5月27日(月曜日)~2019年6月16日(日曜日)B)JR・京成線金町駅下車、京成バス「戸ヶ崎操車場・八潮駅南口」行きほか 「はなしょうぶ園」下車徒歩約1分
  • 最寄り駅:A)京成線堀切菖蒲園駅から徒歩約10分 
  • 会場:A)堀切菖蒲園会場 B)都立水元公園会場
  • オフィシャルサイトhttp://www.katsushika-kanko.com/news/updates/post_2164.php
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長國寺 いきいきあじさい祭り


画像:@mikakoneko

浅草・吉原付近の国際通り沿いに、江戸時代からにぎわう「浅草酉の市」で有名な長國寺と鳳神社が並んでいます。その長國寺は、都内のあじさいの名所と言われていますが、ここではあじさい市が開催されます。おそらく、庶民の暮らす路地に鉢植えの草花が絶えないのは、江戸の昔から変わらない文化なのでしょう。夏に向かう日々の生活をうるおしてくれる、あじさいの鉢植えを求める多くの人々でにぎわいます。ここでしか買えない名物、竹で編んだ吊りかごに色とりどりの鉢植えが入った、かわいく涼しげな「籠あじさい」がずらりと並びます。


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また、全国から珍しいさまざまな種類のあじさいが集まった「あじさい図鑑」は、ちょっとした品評会。がくあじさいや花びらがまるくカールしたポップコーンなど、「こんなにいろいろなあじさいがあったの?」と観ているだけでたのしめるでしょう。また、夏バテを封じるという、珍しいきゅうりのお吸い物「薬膳きゅうり汁」が無料でふるまわれます。頭のツボにお灸をすえるご祈祷「ほうろく灸祈祷会」も、トライしてみたい名物です。

  • イベント名:いきいきあじさい祭り
  • 開催期間:2019年6月15日(土)12:00~19:00、6月16日(日)10:00~17:00
  • 最寄り駅:日比谷線三ノ輪駅、入谷駅徒歩8分 つくばエクスプレス浅草駅徒歩8分 都電荒川線三ノ輪橋駅徒歩12分
  • 会場:台東区千束・長國寺
  • オフィシャルサイトhttp://otorisama.jp/ikiiki-
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最後に

視覚に訴える青色には、神経を鎮めて癒やす効果があることが知られます。この季節に、青い色彩にあふれる花々を「きれい!」と観てたのしむうちに、ストレス解消とともに夏に向かう身心を整えるという、昔からの知恵なのかもしれませんね。ぜひ足を運んでみてください!