更新日 : 2019/05/07

世界の奇祭ハンターちよ子さんに聞く!世界の祭りの楽しみ方

「たまには外国で開放的に旅をしたい」「現地に溶け込むような旅がしたい」と非日常的な旅をしたいと思っている方は少なくないはず。実は、世界には日本の常識では考えられないような面白いお祭りや変わったお祭りがあります。世界のクレイジーな奇祭に行けば、日ごろの悩みもちっぽけに感じ、自分の人生もより楽しくなるはず。

世界の奇祭が大好きで旅を続けているちよ子さんは、これまでに世界一週旅行を3回行い、行った祭は80ヶ国、70祭という奇祭ハンター。今回は、そんな奇祭ハンターちよ子さんに世界の奇祭について、そして奇祭の楽しみ方についてインタビューを決行。普通の海外旅行だけでは味わえないお祭りの楽しみ方を知れば、きっとあなたもすぐに海外へ出かけて、奇祭に参加したくなるはず。

世界の祭に興味をもったきっかけ

世界のお祭りに興味をもったきっかけは、単純に「ただ楽しいから」という理由です。世界一周の旅をするにあたって、何かテーマをもって旅をしたかったんです。私自身が飽き性なので、飽きずに楽しく世界一周をするにはやっぱりイベントごとかな、という感じで。単調な旅行にスパイス的に「祭」というコンセプトを加えて飽きないようにしました。

また、世界一週旅行をする前に、東北のお祭りに参加したことで、お祭りの潜在的なパワーに魅了されたこともきっかけのひとつにあります。

世界へ飛び立つ前に自分の国のことを知ろうと思い、東北で震災ボランティアに参加しました。東京では震災後毎日暗いニュースばかりだったので、現地で少しでも力になって元気を与えたいと思っていましたが、実際に行ってみると現地の方はみなさんポジティブに助け合っていて、地域の一体感もあり、かえってボランティアをする私の方が元気をもいました。

震災後に訪れたお祭りでも「また来年」「また来月」とう次の約束を地域の方とすることで、私も地域の一員になれたような気持になれました。世界中の地域の絆や感動にもっと出会えたらいい人生だなと感じ、より地元のお祭りに興味を持つようになりました。

世界各国でも「See you next year!」と互いに声を掛け合う仲間を作り、祭りを口実に「ただいま」と言える家族のような場所を世界中に増やしていけたら素敵だなと思いました。

世界の祭りの魅力とは?

基本的にお祭りは、地域の人たちの結束の表現物として宗教や文化、名産品など祭りを通して知り、その土地の生活や文化や歴史が分かるのが魅力だと思います。また、観光プラスアルファで、他の旅人よりも得した気分にもなれます。

お祭り期間中は、地元の人のテンションも高くて、すぐに仲良くなれるのも面白いです。すごくウェルカムムードで、「これ食べてみな」とゲストにもとても温かく接してくれていつも嬉しい気持ちになれます。

奇祭とは?

初めて行った海外のお祭りはインドの「ホーリー」です。色かけ祭とも言われ、ヒンドゥーの祭で、みんなで色のパウダーを掛け合います。せっかくなら写真映えするお祭りがいいなと思って、カラフルなこのお祭りに行こうと思いました。

画像:インド ホーリー

面白そうなお祭りは常にSNSやネットの画像検索して探しています。大体いつも一目惚れしたお祭りに行こうと決めています。また、「何だこれ」っていうのを基準に行く祭を決めてます。世界一周目は、有名どころのお祭りを周っていたのですが、二週目からはナニコレ系のお祭りに行くようになりました。

画像:ブータン ツェチュ

奇祭っていっても、現地の人からしたら全然奇妙でも珍しくもなくてその文化や歴史の一つで、普通のお祭りっていう感覚なんです。現地の人と外部からくる観光客の温度差の違いを肌で感じるのもすごい面白いです。ただ、文化が違うから私たちからしたらナニコレっていう楽しさがあるからたまらないですよね、外国のお祭りは。

最近行った楽しかった奇祭

最近では、台湾の爆竹祭りが印象的でした。爆竹祭りというと、爆竹が爆発するのを眺めるのかなと思いきや、自らみんな爆竹に当たりに行くんですよ。30度くらいの暑さの中、ヘルメットやスキーウェアみたいなもので完全防備して爆竹の中に入っていくんです。

これが厄落としになるようで、みんな積極的に爆竹の中に入り込んで楽しんでいました。

画像:台湾 爆竹祭り

私も、火傷するんじゃないかという恐怖と妙なテンションで楽しめてすごいハイになれました。大怪我をするかどうかみたいな、スレスレの部分で楽しむことは、もう自己責任の中で楽しむんだという清々しい強い気持ちをもって挑まなければなりませんけどね。痣もいっぱいできたんですが、むしろ勲章だと思えて嬉しかったです。

あとは、遊牧民を追いかけた婚活祭り「GEREWOL」。このお祭りは、開催日時や場所が不明で、数週間移動し続ける遊牧民によって行われるもので、私は10日かけて遊牧民を探しました。前半は都会で情報収集をしてヤマを当てて、7日目でボロロ族を探しあてました。ドライバーや危険地域向けのセキュリティを手配するのも自分で行い、テントの中で寝泊まりしたのですが、セキュリティーのおかげで世界一位安全なキャンプができました。

画像:ちよ子さんが手配したセキュリティの方と

最後、探していたボロロ族に出会えた時は、まるで芸能人にやっと会えたような謎の感動を覚えました。そのあとは2日間一緒にその部族と生活をしました。テレビも電波もないので、ずっとコミュニケ―ションをとって過ごし、とても濃厚な2日間が過ごせました。

画像:遊牧民 ボロロ族の婚活祭り

もちろん、日本のお祭りも負けないくらい楽しいのがありますよ。例えばパーントゥという沖縄のお祭りは、泥の神様と一緒に追い掛けっこするのですが、どこもかしこも泥だらけになってとっても楽しいです。

画像:沖縄 パーントゥ

基本は参加型の祭へ行く

海外のお祭りに参加するときは「私も参加できるか」を基準に決めています。私も現地の人と同じ格好ができるか、体験できるかは、お祭りの楽しさが体に染みついて思い出に残るかを左右します。参加型のお祭りは、ウェルカムな雰囲気なので、外国から来たゲストにもすごい優しいのが特徴です。

画像:スペイン トマト祭り

参加型のお祭りは、現地の人と同じ目線に立って楽しめるのが魅力ですが、もちろん見るだけの鑑賞型のお祭りにも行きます。鑑賞型のお祭りでは、いいカメラレンズを持っていこうとか事前に考えてプランを立てて行きます。参加型は記憶に残して、鑑賞型は記録にのこして、のような感じがモットーです。

お祭りへ行くときに必要な準備

海外はまだまだ100%安全とは言えない地域もあります。テロ組織や病気、治安などもしっかりとリサーチはする必要があります。ただ単に危ない地域に行きたい好奇心だけで現地に行って周りに迷惑をかけてしまっては、バッシングの対象にもなってしまいます。

一番良いのは、現地に行ったことある人に現地の生の情報を聞いたり、現地の頼れる人を紹介してもらうことです。今はSNSですぐに連絡も取れるので、気軽に現地リサーチすることができるようになりました。

でも、リサーチのし過ぎは禁物!特にイベントに関しては、人が思っていことと私が感じることは違うのであまり参考にしません。ブログなどをたくさん読みすぎると先入観でものを見てしまうこともあるので。できるだけ真っ白な状態でその場を体験するようにしています。

荷物はどうしてるの??

お祭りでは、基本荷物は持ちすぎないようにしています。荷物が多ければその分盗難に会いやすくなります。また、何かあったときにすぐに走って逃げれるかを基準に身の回りは軽くしておくことが大切です。命よりも大切な荷物はありませんからね!

荷物を預ける際は、場所や人もちゃんと信頼できるところを選ぶこと。私はこれまで運よく信頼できる人を見つけることができましたが、しっかりと見極める必要があります。

預けることなく常に身に着けているものはパスポート、クレジットカード、カメラ、iphoneなどです。その他の荷物では、たくさんの着替えなんかは持っていかないです。数週間であれば、普通のリュックサックで十分です。

お祭り当日の楽しみ方は?

画像:メキシコ Dia De Los Muertos

お祭りそのものの楽しみ方としては「現地の人に合わせる」ということ。言葉も通じないので、難しく感じてしまいがちですが、現地の人と同じ格好になってみたり、一度自分の殻を破ってみると現地の人といっきに仲良くなれたりもします。「とりあえず私は敵じゃない」「あなたの文化を教えて」ということを相手に感じてもらうために、自分に何ができるかを考えてて行動するのが大事ですね。

ちよ子さんにとって世界のお祭りとは?

普通に旅をするよりも地元の人の視点で一緒の生活をして感じること、共有することが多いのが世界のお祭りにはあると思います。

よく、旅をしたから価値観が変わったという人がいるんですが、基本的に私の価値観は旅やお祭りに参加したことで変わることはないです。価値観が変わるというよりは、その土地のことへの理解が深まり、自分の中で引き出しが増えて、さらに他人とのかかわりが好きになった、という表現の方が私にはふさわしいかな。

インドの言葉で「他人に迷惑をかけないで生きるのは絶対無理だから人の迷惑をゆるそう」というものがあります。この言葉通り、旅している間は本当にいろんな人に迷惑をかけて助けてもらったので、旅を通して他人を信頼し、気軽にコミュニケーションをとって楽しんで生きていこうというスタンスになりました。

旅もお祭りも楽しいことを広めていきたい

画像:ブラジル リオのカーニバル

最近は、自分が行ったお祭りで撮った写真を展示する個展も行いました。文字で表現するよりも写真などで表現したほうが子どもたちにも楽しめると考えています。写真でうまく表現できれば、その場にいるような感覚の体験もしていただけるかなという思いで個展を開きました。

このように、お祭りや旅を通じて次世代の子ども達に対して「日本だけじゃなくても楽しい場所が世界中にたくさんあるんだよ」「人生には沢山の選択肢があるんだよ」ということを伝えていけたらと思います。

また、海外=危ない、というネガティブなイメージを持っている方も多いですが、本当の海外の楽しさや現地に行かなければ分からないおもしろさを、今後も伝えていけたらなと思います。もちろん、危険も海外にはありますが、それ以上に素晴らしい面や優しい人々とも沢山出会えます!こういった活動で海外に対するイメージがポジティブにかわると願って、今後も何かしら活動を続けていきたいです。

画像提供@ちよ子

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