茶の湯とアートが出会う空間としての日本庭園!?(FORECASTS from EVELA|07.31.2021)

2021年7月24日〜|生態系へのジャックイン展

Image from 2021.metacity.jp

茶の湯:客を招いて、茶をたててすすめること。そんな「茶の湯のプロセス」になぞらえて、本展示では夜の日本庭園を舞台に、現代アートやメディアアート分野で注目を集める新進気鋭の若手アーティスト14組の作品が展示される(ラインナップは詳細参照)。

「ノウアスフィア|精神圏へのジャックイン」というテーマで「多様な生物/無生物がひしめく世界への帰還」について思考を巡らすという一見なんとも難解な内容である本展示。主催は思考実験とプロトタイピングを通して、ありうる都市の形を探求するリサーチチーム「METACITY(メタシティ)」だ。本チーム初の展覧会となり、千葉市初の芸術祭「千の葉の芸術祭」の1部門として開催される。彼らからのメッセージをウェブサイトから引用してみよう。

「日本庭園という、自然を人為的に再構成することで本来以上の意味を創造する拡張環境を舞台に、自然と技術とアートの結節点となる作品たちを茶の湯のプロセスになぞらえて配置します。そこは理想化された電脳空間でも素朴な自然世界でもない、様々な認知世界が響き合う場であり、同時に茶の湯が追い求めてきた幽玄の思想を継ぐものとなるはずです」

百聞は一見に如かず、とにかく実際に足を運んでみるほかないということか。夏の夜の日本庭園を舞台に、現代アートを楽しめる珍しい機会。墓地設計家(関野らん)、視覚表現研究者(石川将也)、バイオアーティスト(齋藤帆奈)が一堂に介するだけでワクワクする……。そうしたシンプルなマインドで多角度的な自由な想像の飛躍を楽しめばよさそうだ。

(YOSUKE NAKANO)

生態系へのジャックイン展

【開催日時】
2021年7月24日 (土) – 8月8日 (日)
18:00 – 21:00(最終入場20:30)
※8月2日(月)休館日(見浜園は通常営業)

【入場料】
無料(事前予約制)

【場所】
日本庭園「見浜園」 ( https://www.seibu-la.co.jp/makuhari/)
〒261-0021 千葉県千葉市美浜区ひび野2丁目116

【参加クリエイター】
14組:石川将也、ALTERNATIVE MACHINE、後藤 映則、齋藤 帆奈、The TEA-ROOM、関野らん、滝戸ドリタ、田中浩也研究室、多層都市「幕張市」、田中 堅大、Dead Channel JP、ノガミ カツキ、松田将英、Ray Kunimoto ※50音順

【WEB】
https://corp.runtrip.jp/