100点の絵画をNFT化し爆破焼却。その様子を世界に発信する「燃えるアート展」(FORECASTS from EVELA|05.13.2021)
爆破焼却予定日:2021年5月15日(日)|燃えるアート展
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日本発の新芸術価値観を提案する、プロジェクター(企画屋)集団クリプトアートジャパンより発表された「燃えるアート展」の開催。コロナウィルス感染防止に伴う緊急事態宣言により開催時期の延長などがあったものの100点を超える作品が集まり、5月15日に開催が迫っている。
本企画は一般公募したアナログ作品(有形)を燃やし(爆破し)、仮想通貨に代表されるブロックチェーン(デジタル台帳)技術を転用し、NFT化。世界に一つの無形のデジタル作品としてオークション形式で販売し、収益の7割はアーティストに還元するというもの。ブロックチェーン技術を用いることで、二次以降の取引についても正確に記録することが可能で、その収益をアーティストに還元することができる。
作品を燃やす権利を購入した参加者によって爆破ボタンを押され、燃える現場を見ることができる。爆破権は公式サイトで購入(大型作品の爆破権は現在は受付終了)することができ、ボタンを押す権利とは別に現場を見に行くのみの権利も販売している。一斉に作品が燃える模様は世界に配信される。
実体のあるアート作品が、燃やすという行為により手に取れる現物ではなくなるというインターネットでは味わえない大胆な体験。そして、デジタル化された作品に対し、固有の価値を持たせ、半永久的な資産として所持、取引をすることができるという体験。海外では既に実績を上げている新しいアートの表現、流通手法である。アートフォーマットが多様化し、購入者が管理できない場合もあるアート作品だが、プロジェクターやサイネージを導入し、落札したアートを自宅や店舗などで展示をすることも可能になるデジタルアート。従来通りの有形のアート作品に限らない、新しいアートの流通、発展が期待できる。
デジタル化されたアートのオークションは5月の中旬を予定しているとのこと。集まった作品群は各種SNSなどでも閲覧することができる。本企画を通し、日々発展し続けるアートの世界が豊かに広がっていくことをイメージしてもらいたい(YOSUKE NAKANO)
燃えるアート展
【開催日時】
爆破焼却予定日:2021年5月15日(日)(緊急事態宣言発令を受け、県境をまたぐ移動自粛の社会的要請を鑑み、爆破日を5月2日から5月15日(土)に延期致します)オークション:2021年 5月中旬 NFT化(デジタル化)され、既に爆破焼却された作品をOpenSea等のプラットフォームでオークション販売します。
【開催場所】
北関東の栃木県栃木市 岩船山