ウェブが拡張するアートの最前線(FORECASTS from EVELA|01.29.2020)

EVELA編集部が気になるトピックを取り上げる、FORECASTS from EVELA。オンライン上でのコミュニケーションや表現は様々な形で展開されています。今回は、オンライン上で参加する音と水の表現と、新しい「ホームページ」をつのるフェアの2つをご紹介します。

~2月7日|水のパズル

Image from umiyume.jp

アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」の企画として展開された、鈴木康広の「ファスナーの船」に関連して、オンライン上の参加型企画である「水のパズル」が開催されている。水面を映した1分程度の動画を投稿することで、動画がパズルのピースとしてウェブページ上にシェアされ、様々な場所から隅田川に集まった水の粒子を表現する。それぞれの動画も閲覧可能で、音楽を蓮沼執太が担当する。アートとしての新しい音の表現が水や川といった、普段当たり前に存在しているものに対して意識を向けることを促してくれる。(MASAKI MIYAHARA)

2月1日~|ART HOMEPAGE FAIR

Image from arthomepagefair.net

自作のアートホームページを展覧する場として、ART HOMEPAGE FAIRが開催される。現在、ホームページ作成者のエントリーを受け付けており、展覧場所としてのウェブページはイベントの説明が記載された待機画面になっている。2月1日からフェアが開始されると、ページに訪れた人たちが展示参加者のホームページを閲覧できるようになるという。SNSがネット上でのコミュニケーションの主流となる中、インターネットの基礎となっている「ホームページ」について再考するいい機会になるかもしれない。(MASAKI MIYAHARA)