睡眠と他者、アート表現が伝える感覚(FORECASTS from EVELA|12.04.2020)
EVELA編集部が気になるトピックを取り上げる、FORECASTS from EVELA。芸術作品は、普段私達が知覚していない物や現象に対する気づきを与えてくれます。今回は、眠りという事象にフォーカスした展覧会、他者の存在を考える個展の2つをご紹介します。
〜2021年2月23日|眠り展:アートと生きること
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東京国立近代美術館にて、眠りの表現に注目した企画展、「眠り展」が開催される。全7章で構成される当展覧会では、ゴヤ、ルーベンス、河原温など芸術家の作品が取り上げられる。各章では、睡眠にまつわる夢、目覚め、生などのテーマが扱われている。人が生きる上で必要不可欠な睡眠。その先には、芸術として多様な眠りの表現が存在している。(MASAKI MIYAHARA)
〜12月19日|「How does it feel?」ヴォルフガング・ティルマンス
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現代アートのフロントラインで活動を続ける写真家のヴォルフガング・ティルマンス。2019年には舞台美術なども手がけ、ミュージシャンとのコラボレーションも行なってきた彼の個展が東京・六本木のWAKO WORKS OF ARTで開催されている。展示のタイトルを直訳すると「あなたは、どう感じる?」。パンデミックによる影響を受けたアーティストを支援するベネフィットプロジェクト「2020Solidarity」などを主導する彼が、いま考える他者とのつながりを表現しているという。旧作・新作、そして彼の作品が掲載された雑誌を含むインスタレーションを通じて、1人のアーティストの感性をいま空間で体験してほしい。(SHINYA YASHIRO)