街の「すき間」で試みられる表現(FORECASTS from EVELA|11.13.2020)

EVELA編集部が気になるトピックを取り上げる、FORECASTS from EVELA。私達が普段生活している街の中にも、表現が入り込む隙間があります。今回のフォーキャストでは街の中の空間を利用し、都市体験をアップデートするアート表現の試みを紹介します。

10月12日〜1月3日(2021年)|TITAN

Image from artnews.com

「TITAN」はニューヨーク、マンハッタン内の12個の公衆電話をアート作品が乗っ取るプロジェクトだ。12人のアーティストが参加し、それぞれが6thアベニューに配置されている公衆電話の外面を1つずつ飾っていく。普段はそのほとんどに広告が入っている公衆電話の外壁だが、それがアートという資本主義から逸脱した表現に取って代わることになる。何気ない街の風景と、そこから得られる体感を変えていく試みとなりそうだ。(MASAKI MIYAHARA)

12月5日〜12月20日|霧の街のクロノトープ

 

“霧のアーティスト”として知られる中谷芙二子、ダムタイプに参加し表現活動を行う高谷史郎の2名による共同プロジェクト、「霧の街のクロノトープ」が開催される。当プロジェクトは京都市東九条の北河原市営住宅跡地で行われ、その混乱、差別、変容の歴史を通じて人同士、そして人と自然の新たな関係性を問う表現を試みる。場所の過去と結びつき、そこでしか成立し得ない表現になるのではないだろうか。(MASAKI MIYAHARA)