アートを楽しむための新しい空間(FORECASTS from EVELA|11.05.2020)
EVELA編集部が気になるトピックを取り上げる、FORECASTS from EVELA。美術館・ギャラリーという枠に収まらない場所が増え、展示空間のあり方が変わりつつあります。今回のフォーキャストではジャンルを越境するミュージアム、アートと歴史を内包したホテルをご紹介します。
12月12日〜|角川武蔵野ミュージアム
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埼玉県所沢の角川武蔵野ミュージアムが11月6日にグランドオープンした。館長である松岡正剛監修のエディットタウン、まんが・ラノベ図書館など本を中心として様々なコーナーに分かれている。企画展やイベントも予定されており、本やアート、アニメなどメディアを横断した催しが予定されている。読書家でなくても様々な角度から本を楽しめ、本というメディアの中に新しい発見をもたらしてくれる新スペースでの催しに期待したい。(MASAKI MIYAHARA)
12月12日〜|白井屋ホテル
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創業300年の旅館が、前代未聞のアートホテルに生まれ変わった。2020年12月12日に群馬県前橋市でオープンする「SHIROIYA HOTEL」は、国内外のアーティスト・建築家、シェフが携わる「五感を刺激するホテル」。まるで美術館のように、空間の至るところで新しいものと出合えることが目指されたという。アートを売りにしたホテルが増え、展示空間の形が変わりつつある昨今。地方都市にありながら新しい体験を提供するSHIROIYA HOTELは、ホテルがもつ空間としての可能性をさらに拡げることだろう。(SHINYA YASHIRO)