音楽が未来への種を蒔く(FORECASTS from EVELA|07.23.2020)

EVELA編集部が気になるトピックを取り上げる、FORECASTS from EVELA。音楽には、人を1つにしたり、傷を癒してくれたり、気分を高揚させてくれたりする、そんな不思議な力を持っています。今回は楽曲再生が植樹に結びつく試みと、カナダの地域で企画されているチャリティーコンサートの2つを紹介します。

7月11日〜|「STREAM 4 TREES」

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レゲエの神様といわれるボブ・マーリーの生誕75周年となる今年、彼の作品を通じたエコチャリティがスタートしている。「STREAM 4 TREES」と題されたプロジェクトでは、Spotifyとサイトを連携しボブ・マーリーの楽曲を10曲再生するごとに、そこから得られた利益が1本の木の植樹活動に充てられる。7月22日現在、819本の植樹が決定している。レジェンドの音楽を楽しみながら増えていく数字を眺め、世界中のレゲエ好きに思いを馳せられる、オンライン上でのフェスといえる。(SHINYA YASHIRO)

8月28日〜8月30日|「SUMMERSET BENEFIT CONCERT」

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カナダのブリティッシュコロンビア州で、アーティストのためのチャリティーコンサートが開催される。SummerSet Benefit Concertは、COVID-19の影響により苦境に立たされているブリティッシュコロンビア州内の音楽業界に携わる人を援助する試みだ。ドライブイン、テイルゲート形式の他、ライブ配信やソーシャルディスタンスを保って外に出られるゾーンも設け、個人が居心地のいい距離感で自由に楽しめるものになる。さらにSummerSet Benefit Concertでは、コンサート運営にあたるボランティアも募集しており、地域の人も参加して作り上げられるコンサートになりそうだ。(MASAKI MIYAHARA)