祭りという非日常は現実とオンラインをまたぐ(FORECASTS from EVELA|06.16.2020)

EVELA編集部が気になるトピックを取り上げる、FORECASTS from EVELA。COVID-19の影響下で生活圏内以外への人の移動が制限される中、祭りなどのイベントに参加することが難しい状況が続いています。それでも、今までの生活に非日常を提供してきた場所や催しはオンラインに活路を見出し、新しい形で非日常を届けようとしています。今回は東北の祭りや観光を自宅とつなげる試み、本屋にまつわるオンライン文化祭の2つをご紹介します。

6月12日~6月21日|「#tohokuru」


Image from tohoku.theshop.jp

七夕、お盆などのタイミングで毎年行なわれる夏祭りが、全国で中止になっている。「お祭り」の中止は、観光客の減少だけではなく、ものづくりやお土産業界へも深刻な打撃をもたらしつつある。そんな状況を打破すべく、「東北6県のスタンダードを伝え、残していく」ことをコンセプトとするセレクトショップ「東北スタンダードマーケット」が新しい試みを行なっている。「#tohokuru(トホクル)」という名付けられた本プロジェクトでは、毎月10日間限定で東北の作り手が生み出すプロダクトの「ご予約注文」を受けつける。「#tohokuru_vol.2」では、東北のこけし祭りに出品される予定だったこけしがラインナップ。「祭り」という文化のために、それを支えるエコシステムを支援できるまたとない機会となる。(SHINYA YASHIRO)

6月20日|AOYAMA BOOK CARNIVAL


Image from aoyamabc.jp
青山ブックセンターによるオンライン文化祭、「AOYAMA BOOK CARNIVAL」が開催される。当イベントでは、青山ブックセンターをハブとしてアパレルや飲食、出版など様々な業界からオンライン上に出店、トークなどを行う予定。リアル本屋における発見や出会いは、人々が「場所」に惹きつけられる大きな要素だ。本屋でのイベントに足を運ぶことはまだ難しいかもしれないが、オンライン文化祭を通じて新たな繋がりを探してみることはできるはずだ。(MASAKI MIYAHARA)