オンラインから踏み入れる古代遺跡、瞑想、芸術の未知
EVELA編集部が気になるトピックを取り上げる、FORECASTS from EVELA。今回は、ストーンヘンジでの日の出、オンラインでのマインドフルネス体験、COVID-19の感染状況に連動した芸術展をご紹介します。まだまだ油断を許さない日々が続きますが、これらのイベントが少しの未知と非日常な体験を生み出してくれるかもしれません。
6月20日~6月21日|ストーンヘンジ夏至日の出ライブ配信
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イギリスの古代巨石遺跡、ストーンヘンジでの夏至の一大イベントが配信されることになった。ストーンヘンジでは毎年夏至の朝に、入り口から祭壇の中心軸の直線上に太陽が昇る。この現象を目撃するために毎年1万を超える人が集まるが、今年は人混みを避けるため配信という形になった。新石器時代に作られたとされるストーンヘンジは、未だ謎の多い建造物であり人の未知に対する興味を掻き立てる存在だ。この機会に、謎多き遺跡での神秘的な現象をオンライン上で共有する、そんな体験をしてみるのはいかがだろうか。(MASAKI MIYAHARA)
5月27日|オンライン坐禅・瞑想
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多くの海外企業でも福利厚生・社員研修の一環として導入されるつある「座禅」。リモートワークが一般化した今、お寺に訪れずして、それを実践する試みが始まるという。Zoomをつかってスクリーン越しに参加者と相対するのは、京都の臨済宗「退蔵院」副住職。朝の1時間を使って行われる本イベントは、実際に座禅を行なうだけでなく、その背景の解説や関連した法話といったレクチャーもセットになっている。自宅で働くと集中力が乱れる人が、座禅という新しい習慣をスタートさせるためにぴったりだ。自らと向き合う行為ともいえる座禅・瞑想は、静謐な禅寺でなくてもできるはずなのだ。(SHINYA YASHIRO)
「28日間新規感染者数ゼロ」を日本が満たすまで|BECV
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石橋友也、新倉健人、吉田竜二が企画するのは、COVID-19の感染者数と連動したオンライン展示。28日間の新規感染者数の推移グラフがそのままサイトの入り口となっているのが大きな特徴だ。“新規感染者数ゼロ”が28日間続けば、入り口が消え展示は終了となる。展示作品はすべて2020年4月以降に制作された、COVID-19を絡めたもの。飛沫やウイルスを連想させる動画や「アベノマスク」をモチーフにしたデジタル作品、「密」を検知するAIなど、現時点で全7名のアーティストの作品が並ぶ。今後も不定期に新たなアーティストの作品が更新される予定だ。向かい風が吹き荒れる今、アーティストたちが手を繋いで逆境を乗り越えようとするその姿は、鑑賞者にも刺激を与えてくれることだろう。(RIO HOMMA)